日本企業とのコラボで生まれた、すごいドローンの後継機、Skydio X2

Skydio X2は、通常のドローンと異なる部分がある。それは、プロペラのところにカメラがついていることだ。

光学カメラは、センシング用のカメラ6台を使っていて、100倍ズームが可能だったり、360°ビューもできます。

そして、折りたたみ可能な機体、FLIR製のサーマルセンサーを搭載して、コントローラーも6.2kmまで伝送が可能ということです。

Skydio X2
Skydio X2

もともと、林の中を駆け抜けるバイクをぶつからずに追尾する、「ぶつからない」というのが売りのドローンだったのですが、自律航行するソフトウエアを搭載していたり、赤外線カメラを搭載することで暗い場所でも移動が可能であったり、折り畳んで持ち運びが可能であったりと、機能改善をくりかえてしている。

ちなみい、詳細のスペックは以下の通りです。

カメラ360° スーパーズームカメラ
赤外線カメラFLIR製 320×256ドットカメラ
バッテリー最大35分
飛距離最大6マイル(約10km)
ジンバル180° 垂直ビュー
航行昼夜を問わず

インフラ点検に特化した性能

先日、IoTNEWSで公開した、ジャパン・インフラ・ウエイマークの橋梁点検の事例でもあるように、このドローンは、特殊な環境での利用が想定されているのだ。

Skydio X2

具体的には橋梁検査と呼ばれる、鉄橋などの橋を検査する業務で使われる。

鉄橋はご存知の通り鉄で覆われている。しかも、点検したい場所は鉄と鉄の隙間であったりもするのだ。

GPSでの位置測位や、甘い空間認識の性能ではすぐにぶつかってしまう。

そこで、ドローンの羽部分にもカメラを搭載し、空間の状況を正しく認識することで、狭い場所でも入っていくことができるのです。

Skydio 2
Skydio 2に搭載された6つのカメラが捉えた様子
Skydio 2
Skydio 2が3D空間を捉えている様子

実は、日本の橋梁は75万箇所あるといわれているのですが、国土が全く異なる中国や米国とそれほど変わらない数とも言われているにもかかわらず、この数の橋梁に対して、5年に一回保守点検をしなければならないという事情があります。

Skydio 2
Skydio 2が橋梁を細かく検査している様子

当然、そこには多大な人件費がかかるわけですが、このドローンがあれば、検査員がドローンを飛ばすだけで簡単に点検業務を行うことができるのです。

Skydio X2のホームページ

2020年11月に日本法人の設立と、NTTドコモ、ジャパン・インフラ・ウエイマーク(JIW)、FLIGHTSをパートナーにするという発表を行っている。

今後我々が利用する鉄橋の保守を皮切りに、様々な場所でのドローン保守が一般化していきそうです。

小泉耕二

1973年生まれ。IoTNEWS代表。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。Yahoo! ニュース公式コメンテーターなど。

大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。

著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来予報」がある。