フランスに拠点を置くロボットスタートアップ、Pollen Roboticsが、VRのヘッドセットとマニピュレーターを使って遠隔操作可能なロボット「Reachy」を発表しました。
形は、まるでラピュタに登場するロボットのようで、今にも目からビームを出しそうですが、実際は違います。
昨年に発表された時点では、プログラミングを行うと動くというタイプだったのですが、今回は、遠隔地にいる操縦者がVRヘッドセットと、マニピュレーターを使うことで動かすことができるのです。
電子レンジを開けて、温める
このロボットのデモでは、グラスに水を注いだり、電子レンジにモノをいれて温めたりすることができるようです。

そもそもこのロボットはオープンソースのロボットOSをベースに作られていて、首回りも柔軟に動けるようになっています。
関節の動きも柔軟で、ハンドはどのくらいの重さのものを持てるのか?逆にどれくらい繊細なものを持てるのか?気になります。
マイクとスピーカーが搭載されているので、遠隔地でこのロボットが活躍していても、ロボットの前にいる人に話しかけることも可能です。
カメラは、人物や物体を認識することができ、プログラムすれば、カメラとハンドを連動させた動きも可能です。
デモビデオでは、積み木を指示通りマス目に綺麗に並べることができる様子を見せています。
腕を取り替えると、別のことができるようになったり、長時間コトコト煮込むような料理を人の代わりに優しく混ぜながら煮込んでくれたりもします。
ホテルのフロントに立てば、宿泊者名簿の紙をゲストに渡し、フロント業務をこなす。


カフェに立てば、バリスタとなり、コーヒーを入れる。と、とっても多彩な動きと利用シーンが描かれているのです。
Reachyのホームページはこちら
そして、私がなにより気を引かれたのが、ロボットがきている洋服です。
無機質になりがちなロボットですが、ボーダー柄の洋服をきているところがかなりキュートで、フランスらしいというか、遊び心溢れるロボットだと思いました。
1973年生まれ。IoTNEWS代表。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。Yahoo! ニュース公式コメンテーターなど。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来予報」がある。